天文小話 第一回
天文小話、しましょうか
連編ものです天文ネタについて知っていること、興味を持った物などについて書いていこうと思います
タイトルの元ネタは偉い人の著作です
まずは企画元の方々にテーマの募集を行いましたのでよっぽどのニュースでも無い限りは消化していきます
では第一回
光の速さでケツからうんこを出したらどうなるの?
よくみるコピペですね
リンク先は元ネタのスレッドをまとめたサイトです
ちなみにコピペではこう
____ ) 『 光の速さでケツからうんこ出したらどうなるの?』っと、 /⌒ ⌒\ ) /( ●) (●) \ )/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y丶 / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \ | |r┬-| | \ `ー'´ / ノ \ /´ ヽ カ | l l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l カ タ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. タ ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐ ____ /::::::─三三─\ リアルな話すると多分お前の住んでる街が消し飛ぶ /:::::::: ( ○)三(○)\ 光速でウンコほどの質量(約200?300グラム) |::::::::::::::::::::(__人__):::: | _____ の物体が動いたら想像を絶する衝撃波が発生する \::::::::: |r┬-| ,/ .| | ましてそれが地表と激突したら地球がヤバイ ノ:::::::: `ー'´ \ | | お前のウンコで地球がヤバイ ____ さらにリアルな話をすると、 /:υ::─ニ三─ヾ 今現在の理論では物体は光速に近づくにつれ /:::::::: ( ○)三(○)\ 質量は増加するので射出されたウンコが光速なったなる為、 (:::::υ:::::::::: (__人__)::::: i| ____ 瞬間に質量=∞(無限大)と重力崩壊を起こし想像を絶する \::::::::: |r┬-| ::::ノ | | ブラックホールが発生するそれが一瞬で太陽系飲み込み、 リ:::::::: `ー'´ ::\ | | 5秒以内に銀河を飲み込むのでお前のウンコで宇宙がヤバイ ______ またウンコ側をリアルに説明すると、 /:υ::─ニjjニ─ヾ 光の速さでウンコをすると、ウンコはスターボウを見る。 /:::li|.:( ○)三 (○)\ ウンコの後方は漆黒の闇が、そしてウンコの進行方向には (:::||!.:υ::::: (__人__)):::: i| ____ 全ての周囲の風景が一点にあつまるように見える。 )::::::::::::: |r┬-| li::::/ | | そして、ドップラー効果で七色に輝いて見える。 /::::::::::::::: `ー ' ::::::ヽ | | お前のウンコ素敵。
うんこヤバイ
「なぜ起こるのか」ということをすっ飛ばして「起こったらどうなるか」ということが元ネタのスレッドで議論されており、そこがまたこのコピペを流行らせる一因となったのではないでしょうか
見ていて面白いです
次に気になるのはこれ、「重力崩壊」という単語
これは私たちの太陽に代表される恒星
恒星の中でも一定以上の質量も持ったものが白色矮星を経て辿る結末と言われています
簡単に言えば自分の重力で一点に自分自身を押しつけその点の質量が実質無限大となってしまうことですね
そのときに自身を中心に押しつけた勢いを反射して周りに衝撃波を飛ばします
これが所謂重力崩壊、別名は超新星爆発、スーパーノヴァ
イカさんの必殺技だったり、天文アニメの主題歌のタイトルだったりで有名ですね、noisyが入ってますが
ノイズなんて天文学では唾棄されるべき存在がなぜ入っているのか毎度理解出来ません
ただノイズを利用したカオス理論の応用研究なんてのもあるのであんなのでも用途はあるのですよね、不思議
閑話休題
この話は物理学的にはもうちょっと文句を付けたい点もあるのですが今回は天文学から語れることに限定しましょう
次はブラックホールという単語
恐らく空想科学ADVをプレイなされた方も多いと思いますので詳しくは省略しますね
天文学では光すら逃れられないという点から観測は難しいということでしたがこれは20世紀後半に入り解決されます
ブラックホールは赤外線やX線を放射しているという理論です
これを提唱したのは車椅子で赤いスーツがトレードマークのプログラマーSTEVEN有名な理論物理科学者スティーブン・ホーキングです
この理論によるとブラックホールは赤外線を放出し、いずれは蒸発するそうです
つまり赤外線をキャッチするフィルターを取り付けてお空を観測すればブラックホールが見つかるかもということです
他にもブラックホールに飲み込まれていく光を観測するという方法もあります
ブラックホールは銀河の中心に存在していると言われています
また、アレガから始まる歌で有名な夏の大三角の一角、デネブのあるはくちょう座にX-1というブラックホールが確認されています
さて、遂に最後の段落
うんこ側の目線に移ります
待ってました!これを語りたいがためにこの記事書いているようなものです!
まずはスターボウという単語
個人的にはTシャツジーパンで有名な魔法使いの先生の技名を思い出します、ブロウニング・スターボウ
新作にもきっちり登場しましたね、ツアープラン・ブラックライトスターボウ
私はよく知らないのですが検索をかけてみたところ某妹キャラの弾幕名でもあるようですね、そちらの方が有名でしょうか
このスターボウという現象はコピペにある通りドップラー現象という効果を使って説明出来ます
ドップラー現象はドップラーシフト、赤方偏移なんて呼ばれ方もしますね
皆さんも救急車のサイレンの音程が変わる現象の例は御存じなのではないでしょうか
基本的に波による現象ならば成立するので光にも応用することが出来ます
光は波長によって見え方が異なります
可視領域の波長が長い程赤く、短い程紫に見えます
可視領域から外れて長いものは赤外線、短いものは紫外線と呼ばれていますね
基本的に現在の天文学の観測では可視領域から外れたものを観測することがほとんどです
これに関連した話もありますがそれはまたのち
話を戻しますとドップラー現象とは光を放つ物体が運動することによってそれを観測している人との位置関係により波長が変化して見える現象のことです
天文学ではドップラー現象はハッブルの法則というものとワンセットで使われることが殆どです
ハッブルとはエドウィン・ハッブルという人が銀河(の中のある星)を観測したところ赤方偏移が確認された
つまり観測された銀河は私たちの地球から遠ざかっているということですね
これは宇宙は膨張しているということを示しており、かつてアインシュタインが一般相対性理論の中で説明した変化しない宇宙、静的宇宙モデルという考え方を打ち壊すものでした
現在、このハッブルの法則は天文学において銀河や連星系、太陽のプロミネンスの活動などの観測に応用されています
で、スターボウというのは何かというと自身が光速に近い速度で運動しているとしますと
その状態で周りを見ると周りの物との距離が光速に近い速度で変化するのでドップラー現象を起こして虹色に見えるということですね
書いてあるまんま
綺麗、きっと
それでも長すぎたかな、もはや天文大話
あ、タイトルの元ネタの紹介をしておきますとガリレオ・ガリレイ著「天文対話」です
本当に岩波文庫は何でもあるな
そういえばホーキング先生といえば数年前に出された新著「THE GRAND DESIGN(日本語訳:ホーキング、宇宙と人間を語る)」はその内容から教皇に直接苦言を呈されひょっとしたら日本語訳される前に廃版になっていまうのではないかと本当に心配したものです
なんでモチーフにしたキャラもされた人もそろって神に喧嘩売っているんでしょうね
WEB拍手による感想、テーマの募集も行っております
皆さんからのご応募、お待ちしてまーす!
←ピッサ先生の前作
ピッサ先生の次回作→
「なぜ起こるのか」ということをすっ飛ばして「起こったらどうなるか」ということが元ネタのスレッドで議論されており、そこがまたこのコピペを流行らせる一因となったのではないでしょうか
見ていて面白いです
さて、今回はこのコピペについて天文学的な見解を加えて行きたいと思います
このコピペで語られている話の元となる理論はアインシュタインによる「特殊相対性理論」及び「一般相対性理論」です
簡単には書いてある通りです
アインシュタインはもし光速で飛んでいるロケットが前方に光を飛ばしたら外の人にはその光がどう見えるのかという思考実験から編み出したそうです
質量増加に関する計算は高校物理の内容で計算出来てしまうので興味がある方は調べてみてください
詳しい説明は省略、完全に物理学の領域だし面倒だし
次に気になるのはこれ、「重力崩壊」という単語
これは私たちの太陽に代表される恒星
恒星の中でも一定以上の質量も持ったものが白色矮星を経て辿る結末と言われています
簡単に言えば自分の重力で一点に自分自身を押しつけその点の質量が実質無限大となってしまうことですね
そのときに自身を中心に押しつけた勢いを反射して周りに衝撃波を飛ばします
これが所謂重力崩壊、別名は超新星爆発、スーパーノヴァ
イカさんの必殺技だったり、天文アニメの主題歌のタイトルだったりで有名ですね、noisyが入ってますが
ノイズなんて天文学では唾棄されるべき存在がなぜ入っているのか毎度理解出来ません
ただノイズを利用したカオス理論の応用研究なんてのもあるのであんなのでも用途はあるのですよね、不思議
閑話休題
この話は物理学的にはもうちょっと文句を付けたい点もあるのですが今回は天文学から語れることに限定しましょう
次はブラックホールという単語
恐らく空想科学ADVをプレイなされた方も多いと思いますので詳しくは省略しますね
天文学では光すら逃れられないという点から観測は難しいということでしたがこれは20世紀後半に入り解決されます
ブラックホールは赤外線やX線を放射しているという理論です
これを提唱したのは車椅子で
この理論によるとブラックホールは赤外線を放出し、いずれは蒸発するそうです
つまり赤外線をキャッチするフィルターを取り付けてお空を観測すればブラックホールが見つかるかもということです
他にもブラックホールに飲み込まれていく光を観測するという方法もあります
ブラックホールは銀河の中心に存在していると言われています
また、アレガから始まる歌で有名な夏の大三角の一角、デネブのあるはくちょう座にX-1というブラックホールが確認されています
さて、遂に最後の段落
うんこ側の目線に移ります
待ってました!これを語りたいがためにこの記事書いているようなものです!
まずはスターボウという単語
個人的にはTシャツジーパンで有名な魔法使いの先生の技名を思い出します、ブロウニング・スターボウ
新作にもきっちり登場しましたね、ツアープラン・ブラックライトスターボウ
私はよく知らないのですが検索をかけてみたところ某妹キャラの弾幕名でもあるようですね、そちらの方が有名でしょうか
このスターボウという現象はコピペにある通りドップラー現象という効果を使って説明出来ます
ドップラー現象はドップラーシフト、赤方偏移なんて呼ばれ方もしますね
皆さんも救急車のサイレンの音程が変わる現象の例は御存じなのではないでしょうか
基本的に波による現象ならば成立するので光にも応用することが出来ます
光は波長によって見え方が異なります
可視領域の波長が長い程赤く、短い程紫に見えます
可視領域から外れて長いものは赤外線、短いものは紫外線と呼ばれていますね
基本的に現在の天文学の観測では可視領域から外れたものを観測することがほとんどです
これに関連した話もありますがそれはまたのち
話を戻しますとドップラー現象とは光を放つ物体が運動することによってそれを観測している人との位置関係により波長が変化して見える現象のことです
天文学ではドップラー現象はハッブルの法則というものとワンセットで使われることが殆どです
ハッブルとはエドウィン・ハッブルという人が銀河(の中のある星)を観測したところ赤方偏移が確認された
つまり観測された銀河は私たちの地球から遠ざかっているということですね
これは宇宙は膨張しているということを示しており、かつてアインシュタインが一般相対性理論の中で説明した変化しない宇宙、静的宇宙モデルという考え方を打ち壊すものでした
現在、このハッブルの法則は天文学において銀河や連星系、太陽のプロミネンスの活動などの観測に応用されています
で、スターボウというのは何かというと自身が光速に近い速度で運動しているとしますと
その状態で周りを見ると周りの物との距離が光速に近い速度で変化するのでドップラー現象を起こして虹色に見えるということですね
書いてあるまんま
綺麗、きっと
結論:観測したくても出来ない
この辺で切り上げないと色々書き過ぎてしまう気がするのでそれではまた次回それでも長すぎたかな、もはや天文大話
あ、タイトルの元ネタの紹介をしておきますとガリレオ・ガリレイ著「天文対話」です
本当に岩波文庫は何でもあるな
そういえばホーキング先生といえば数年前に出された新著「THE GRAND DESIGN(日本語訳:ホーキング、宇宙と人間を語る)」はその内容から教皇に直接苦言を呈されひょっとしたら日本語訳される前に廃版になっていまうのではないかと本当に心配したものです
WEB拍手による感想、テーマの募集も行っております
皆さんからのご応募、お待ちしてまーす!
←ピッサ先生の前作
ピッサ先生の次回作→